2026年のミラノ・コルティナ冬季オリンピックに向けて、現地でのスポーツ観戦を計画されている方も多いのではないでしょうか。イタリアの冬、特に大規模なイベントが開催される期間は、移動手段の確保が最大の懸念事項となります。イタリアの鉄道は、利便性が高い一方で、冬の気候や混雑による遅延が発生しやすいという側面も持っています。
せっかくのオリンピック観戦で、試合開始に間に合わないといった事態は避けたいものです。本記事では、イタリアの冬の鉄道事情を踏まえた遅延対策や、オリンピック期間中の特別な注意点について詳しく解説します。事前の準備と情報収集を徹底することで、トラブルを最小限に抑え、快適な観戦を実現しましょう。
現地での移動をスムーズにするための具体的なステップや、万が一の際のリカバリー方法まで、分かりやすくお伝えします。冬のイタリアを賢く移動して、最高のスポーツ体験を楽しんでください。
イタリアの冬、鉄道の遅延とオリンピック期間の現状

イタリアの鉄道網は非常に発達していますが、冬のシーズンは特有の課題を抱えています。さらに、2026年のオリンピック開催に伴い、普段とは異なる運行状況や混雑が予想されます。まずは現在のイタリア鉄道の全体像を把握しましょう。
オリンピック開催地周辺のアクセス環境
2026年冬季オリンピックは、ミラノとコルティナ・ダンペッツォを中心とした広いエリアで開催されます。ミラノ市内から山岳地帯の会場へ移動する場合、鉄道とバスを乗り継ぐケースが多くなります。主要なハブ駅となるミラノ中央駅は、期間中、かつてないほどの大混雑が予想されます。通常の観光客に加え、世界中から選手団やメディア、観客が集結するため、駅構内の移動だけでも相当な時間を要することを覚悟しなければなりません。
また、コルティナ方面へのアクセスには、鉄道の終着駅からシャトルバスを利用するのが一般的です。鉄道の遅延がバスの接続に影響を与える可能性も高く、乗り継ぎには十分な余裕が必要です。会場ごとに最寄り駅や交通手段が異なるため、自分が観戦する競技会場へのルートを事前に詳細に把握しておくことが、スムーズな移動の第一歩となります。鉄道会社も増便を検討していますが、定時運行が難しくなる場面も増えるでしょう。
特に開会式や人気競技の開催日前後は、チケットの入手自体が困難になる可能性もあります。移動手段の確保は、競技のチケットを手に入れるのと同等に重要なタスクとなります。
冬の鉄道運行スケジュールの特徴
イタリアの鉄道スケジュールには、夏ダイヤと冬ダイヤが存在します。例年12月中旬に大きなダイヤ改正が行われるため、それ以前に発表されている時刻表が変更されることも珍しくありません。冬の期間は、特に北部イタリアにおいて、降雪や凍結による徐行運転が組み込まれることがあります。これにより、定刻通りに運行されていても、目的地までの所要時間が通常より長く設定される場合があります。
オリンピック期間中は、観客の移動を支えるために臨時列車が編成される予定です。しかし、これらの臨時便は既存の定期便の合間を縫って運行されるため、一度ダイヤが乱れると連鎖的に遅延が広がりやすい傾向にあります。朝晩の冷え込みが激しい時間帯は、線路や分岐器の凍結によるトラブルも起きやすくなります。早朝の移動を予定している場合は、前日の夜から運行状況を確認しておく習慣をつけましょう。
また、イタリアの鉄道は「定刻」の定義が日本よりも緩やかです。10分程度の遅れは日常的であり、それを見越した行動が求められます。特に乗り換えが必要なルートでは、30分から1時間程度のバッファを持たせることが推奨されます。
混雑によるホーム待機と入場制限のリスク
オリンピックという巨大イベントの最中は、駅のホームへの立ち入りが制限される可能性も考慮すべきです。イタリアの主要駅では、現在でもチケット確認のためのゲートが設けられていますが、混雑がピークに達するとホームに上がるまでの行列が長くなることがあります。重い荷物や冬用の厚着をした状態での待機は体力を消耗するため、駅には出発の1時間前には到着しておくのが理想的です。
車内も非常に混雑することが予想されます。特に全席指定の高速鉄道「フレッチャロッサ」や「イタロ」は、早期に満席となるでしょう。一方で、予約不要の地域列車(Regionale)は、乗車率が100%を超えても運行されるため、車内が非常に過密な状態になります。防寒着を脱ぐスペースすらないこともあるため、体温調節がしやすい服装で乗車することが大切です。また、混雑した車内や駅構内ではスリなどの犯罪も増える傾向にあるため、貴重品の管理には細心の注意を払ってください。
大きなスポーツイベントの際は、治安維持のために警備も強化されます。手荷物検査などが実施される場合、さらに時間がかかることを念頭に置いておきましょう。余裕を持った行動が、ストレスのない移動を支えます。
遅延の原因と冬のイタリア特有のトラブル

イタリアで鉄道が遅れる理由は、気象条件から社会情勢まで多岐にわたります。事前にどのようなトラブルが起こり得るかを知っておくことで、いざという時の冷静な判断につながります。
降雪や凍結による物理的な運行見合わせ
イタリア北部のアルプスに近い地域では、冬に激しい降雪に見舞われることがよくあります。鉄道網における最大の敵は、線路への積雪だけでなく「凍結」です。特に分岐器(ポイント)が凍りついて動かなくなると、列車は進行方向を変えられず、立ち往生してしまいます。イタリアの鉄道当局は凍結防止ヒーターなどの対策を講じていますが、記録的な寒波の際には対応しきれないこともあります。
また、雪の重みで線路沿いの木が倒れたり、架線が切断されたりする事故も発生します。こうした物理的な障害が起きると、復旧までに数時間、場合によっては丸一日を要することもあります。オリンピック会場周辺は標高の高いエリアも含まれるため、ミラノ市内は晴れていても、山間部では大雪というケースが少なくありません。目的地周辺だけでなく、走行ルート全体の天候をチェックしておくことが重要です。
さらに、雪による視界不良が発生すると、安全のために速度制限がかかります。大幅な遅延は避けられませんが、安全運行を最優先している結果と捉え、あらかじめ時間を要することを覚悟して行動しましょう。
ストライキ(Sciopero)の発生頻度と影響
イタリアを旅行する上で避けて通れないのが、ストライキ(Sciopero)の問題です。イタリアでは労働者の権利としてストライキが頻繁に行われます。オリンピック期間中であっても、公共交通機関のストライキが完全に回避される保証はありません。ストライキが実施される場合、数日前から予告されるのが通例ですので、現地のニュースや鉄道会社の公式サイトをこまめにチェックする必要があります。
ストライキには、24時間行われるものから数時間の部分的なものまで種類があります。また、高速鉄道は運行されるが地域列車は止まるといったケースもあります。ただし、イタリアの法律により、通勤・通学時間帯(一般的に朝6時から9時、夕方18時から21時)は、最低限の運行を確保することが義務付けられています。これを「保証時間帯」と呼びますが、この時間は凄まじい混雑になるため注意が必要です。
オリンピック期間にストライキが重なると、移動プランが完全に崩壊しかねません。代替手段としてのバスやレンタカーの予約もすぐに埋まってしまうため、ストライキの情報にはアンテナを高く張っておくことが不可欠です。
車両トラブルとインフラの老朽化
イタリアの鉄道、特に地域を走るローカル線では、車両の老朽化による故障が遅延の原因になることがしばしばあります。暖房設備の故障や、ドアの不具合などで発車が遅れることは珍しいことではありません。また、信号システムのトラブルや線路の不具合といったインフラ側の問題も発生します。オリンピックに向けて主要路線はメンテナンスが進められていますが、周辺の支線については不安定さが残る可能性もあります。
車両トラブルが発生した場合、後続の列車にも影響が及び、駅の電光掲示板が「遅延(Ritardo)」の表示で埋め尽くされる光景も目にするかもしれません。特に冬場は、電気系統が寒さの影響を受けやすく、予期せぬ車両交換が発生することもあります。これにより、予約していた座席番号が変わってしまったり、最悪の場合は立席を余儀なくされたりすることもあります。
万が一、乗車中の列車がトラブルで長時間停車した場合は、車内アナウンスに耳を傾けるしかありません。イタリア語のアナウンスが主ですが、重要な情報は英語でも繰り返されることが増えています。周囲のイタリア人乗客の動きを見るのも、状況を把握する一つの手です。
賢く予約!遅延リスクを減らすチケットの選び方

移動の質を左右するのは、チケット選びの段階での判断です。どの鉄道会社を使い、どのようなスケジュールで予約するかによって、遅延に遭遇する確率や、遅延した際の被害を軽減できます。
特急列車(Frecciarossa)と私鉄(Italo)の比較
イタリアの主要都市間を結ぶ高速鉄道には、国鉄系の「トレニタリア(Trenitalia)」が運行する「フレッチャロッサ(Frecciarossa)」と、私鉄の「イタロ(Italo)」の2種類があります。オリンピック観戦の拠点となるミラノへアクセスする際は、これらを上手に使い分けるのがポイントです。一般的にフレッチャロッサは運行本数が多く、主要駅の多くをカバーしているため、遅延が発生した際の振り替えオプションが豊富です。
対するイタロは、サービス品質の高さと料金の安さが魅力ですが、自社車両のみの運行となるため、大規模な遅延や運休が起きた際の代替便の確保がフレッチャロッサより難しい場合があります。ただし、イタロは比較的新しい車両を導入しているため、車両故障のリスクは低いという見方もあります。チケットを購入する際は、それぞれの運行頻度と、万が一の際の代替手段を天秤にかけて選ぶと良いでしょう。
また、両社とも上位クラスの座席を予約しておくと、駅にあるラウンジが利用できる場合があります。遅延が発生した際、寒いホームで待つのではなく、暖房の効いたラウンジで情報を待てるのは大きなメリットです。予算に余裕があれば、快適性とリスクヘッジのために上位クラスを選択することをおすすめします。
乗り換え時間に余裕を持たせる予約術
イタリアでの鉄道移動を計画する際、アプリやサイトが表示する「最短乗り換え時間」をそのまま信じるのは危険です。イタリアの主要駅、特にミラノ中央駅やヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅は規模が大きく、ホーム間の移動だけでも数分から10分程度かかります。さらに冬の遅延を考慮すると、最低でも45分から1時間程度の乗り換え時間を確保するのが安心です。
乗り換え時間が20分程度しかない予約をしてしまうと、最初の列車がわずかに遅れただけで次の便を逃してしまいます。高速鉄道の場合、乗り遅れるとチケットが紙切れ同然になる(タイプによる)ため、精神的なダメージも大きくなります。あえて一本後の列車を選ぶくらいの慎重さが、結果として目的地への確実な到着につながります。
もし可能であれば、乗り換え回数を最小限に抑えるルートを選んでください。乗り継ぎの回数が増えるほど、どこかの区間で遅延に捕まるリスクが数学的に高まるからです。遠回りであっても、直通で行けるルートがあればそちらを優先しましょう。
直通便を優先して選ぶメリット
目的地まで一本の列車で行ける「直通便」のメリットは、乗り換えのストレスがないことだけではありません。遅延が発生した際、自分が乗っている列車がどれだけ遅れても、目的地に着くまでは車内にいられるという安心感があります。乗り換えがある場合、一本目が遅れると「次の列車に間に合うか」という不安に常に晒されることになりますが、直通便ならその心配がありません。
また、オリンピック期間中は大きな荷物を持って移動する観客も多いため、重いスーツケースを持って駅の階段や通路を移動するのは重労働です。特に冬場は雪で足元が悪くなっていることもあり、乗り換えの手間を省くことは安全面でも重要です。多少チケット代が高くなったり、出発時間が希望と少しズレたりしても、直通便があるなら迷わず選ぶべきです。
さらに、直通便は主要な都市間を結ぶ花形路線であることが多いため、除雪作業や復旧作業も優先的に行われる傾向にあります。トラブルが発生した際の影響を最小限に抑えるためにも、直通便の選択は非常に有効な戦略と言えます。
チケット予約時のポイント
・トレニタリアとイタロを比較し、運行本数の多い方を選ぶ
・乗り継ぎ時間は「最低1時間」を基準にする
・多少の価格差なら直通便を優先する
・上位クラスを選び、ラウンジ利用権を確保する
リアルタイムで情報をキャッチするデジタルツールの活用

イタリアの鉄道移動において、情報は最大の武器となります。駅の掲示板だけでなく、手元のスマートフォンをフル活用して、常に最新の運行状況を把握できるようにしておきましょう。
運行状況確認サイト「Viaggiatreno」の使い方
イタリア鉄道(Trenitalia)の運行状況をリアルタイムで確認できる最強のツールが「Viaggiatreno」です。このサイトでは、イタリア全土を走る列車の現在の位置、何分遅れているか、どのホームに到着するかといった情報を詳細に知ることができます。アプリをダウンロードしなくてもブラウザから利用可能で、列車の番号を入力するだけで瞬時にステータスが表示されます。
駅の電光掲示板が混雑で見えなかったり、情報が更新されていなかったりする場合でも、Viaggiatrenoの情報はシステムと連動しているため正確です。例えば、自分が乗る予定の列車が「始発駅を何分遅れで出発したか」を確認すれば、自分のいる駅にどれくらい遅れて着くかを予測できます。また、遅延の理由(天候、車両トラブル等)が表示されることもあります。
このサイトを活用することで、「まだ30分は来ないから、駅のカフェで暖を取ろう」といった賢い判断ができるようになります。特に寒い冬の駅ホームで立ち尽くすのを避けるために、このサイトのショートカットをスマホのホーム画面に作成しておくことを強くおすすめします。
鉄道会社の公式アプリを導入する
トレニタリアやイタロの公式アプリは、移動中の必須アイテムです。チケットの購入や管理ができるだけでなく、プッシュ通知で列車の遅延や運休情報を知らせてくれる機能があります。特にストライキや悪天候による大規模なダイヤの乱れが発生した際、公式アプリからの通知は最も信頼できる情報源となります。
アプリ内では、デジタルチケットのQRコードを表示できるため、紙のチケットを持ち歩く必要がありません。また、検札の際もスムーズです。万が一の遅延の際、アプリ経由で次の列車の変更手続きができる場合もあります。駅の窓口はトラブル時に長蛇の列となるため、手元のアプリで完結できるメリットは計り知れません。
オリンピック期間中は、通信が混雑してサイトの読み込みが遅くなることも予想されます。アプリはあらかじめ日本でインストールし、会員登録を済ませておきましょう。現地で慌てて設定する手間を省くことができます。
公式アプリは言語設定を英語にすることができます。イタリア語が不安な方でも、アイコンや基本的な単語で直感的に操作できる作りになっているので安心してください。
駅構内の電光掲示板の見方と注意点
駅に到着したら、まずは大きな電光掲示板(Tabellone)を探しましょう。出発便は「Partenze」、到着便は「Arrivi」と表示されています。見るべき項目は「Binario(ホーム番号)」と「Ritardo(遅延時間)」です。イタリアの駅では、ホーム番号が発車の10〜15分前にならないと表示されないことが多いため、掲示板の前には常に人だかりができています。
注意が必要なのは、「Binario Previsto(予定ホーム)」と「Binario Reale(実際のホーム)」が異なる場合があることです。直前でホームが変更されることがよくあり、その際は「Cambio Binario」というアナウンスが流れます。皆が一斉に走り出したら、ホーム変更の合図かもしれません。掲示板をこまめに確認し、周囲の動きにも敏感になっておく必要があります。
また、遅延時間は「+15」や「+30」のように表示されます。これは「15分遅れ」「30分遅れ」という意味です。しかし、この数字はあくまで目安であり、徐々に増えていくこともあれば、逆に遅れが取り戻されることもあります。「30分遅れだからゆっくりしよう」と駅の外に出てしまうと、予想より早く列車が来て乗り遅れるというリスクもあるため、駅構内で待機するのが鉄則です。
もしもの時のリカバリー計画と代替手段の確保

どれだけ対策を講じても、鉄道が止まってしまうことはあり得ます。大切なのは、トラブルが起きた時に「次にどう動くか」を決めておくことです。パニックにならず、代替案を実行しましょう。
遅延証明書の発行と返金手続き
列車が大幅に遅れた場合(一般的に60分以上)、チケット代金の一部または全額の払い戻しを受ける権利が発生することがあります。まず、駅の窓口や自動券売機、あるいは車内の車掌から「遅延証明(Attestazione di ritardo)」をもらうか、アプリ上で記録を残すようにしましょう。この証明があれば、後の返金手続きや、後続列車への無料振り替えがスムーズに行えます。
トレニタリアの場合、遅延時間に応じて25%〜50%の補償が行われるルールがあります。返金の手続きはオンラインでも可能ですが、現地の窓口でその場で対応してもらえることもあります。ただし、オリンピック期間中の窓口は非常に混雑するため、急ぎでない場合は後日オンラインで申請するのが賢明です。チケットの原本やQRコードのスクリーンショットは、必ず保管しておいてください。
また、遅延が原因で予定していた接続便に間に合わなかった場合、鉄道会社のスタッフに状況を説明すれば、追加料金なしで次の便の座席を確保してくれることがあります。この交渉の際も、冷静かつ明確に自分の状況を伝えることが大切です。
長距離バスやシャトルバスの検討
鉄道が完全にストップしてしまった場合、強力なバックアップとなるのが長距離バスです。イタリアには「FlixBus(フリックスバス)」や「Itabus(イタバス)」といった格安かつ広範なネットワークを持つバス会社があります。これらのバスは、鉄道とは別のルートを通るため、線路トラブルの影響を受けません。
オリンピック会場周辺では、臨時の公式シャトルバスも運行されるはずです。鉄道駅と会場を結ぶルートは、バスの方が柔軟に運行されていることもあります。鉄道の運行が怪しいと感じたら、すぐにバスの予約サイトをチェックし、空席があるうちに確保してしまいましょう。バスもオリンピック期間中は予約が殺到するため、早い者勝ちの側面があります。
ただし、大雪の場合は道路交通もマヒするため、バスも万能ではありません。天候が理由の鉄道運休なら、バスも遅れる可能性が高いことを考慮し、早めの判断が求められます。鉄道、バスの両方のアプリをスマホの一箇所にまとめておくと、素早く比較できて便利です。
タクシー配車アプリ「Free Now」の活用
中短距離の移動や、最終手段としての移動にはタクシーが必要になる場面もあるでしょう。イタリアの主要都市で便利なのが「Free Now(フリーナウ)」という配車アプリです。これを使えば、現在地までタクシーを呼ぶことができ、行き先の指定や支払いもアプリ内で完結します。駅のタクシー乗り場が大行列になっている時でも、アプリ経由なら配車がスムーズな場合があります。
また、Uber(ウーバー)もイタリアの一部都市で利用可能ですが、イタリアでは「Uber Black」などの高級車サービスが主流で、料金が高めになる傾向があります。Free Nowの方が一般的なタクシーを呼べるため、コストパフォーマンスは良いでしょう。ただし、山岳地帯のコルティナ付近では、都市部の配車アプリが機能しないことも多いため、現地のタクシー会社の電話番号をメモしておくことも重要です。
オリンピック期間中、タクシー料金は高騰したり、捕まえにくくなったりすることが予想されます。特に深夜や早朝の移動は、前もって予約しておくことをおすすめします。グループでの移動なら、タクシーをシェアすることで一人あたりの負担を抑え、安全かつ確実に目的地へ向かうことができます。
まとめ:イタリアの冬、オリンピック期間の鉄道遅延への備え
イタリアでの冬季オリンピック観戦を成功させるためには、鉄道の遅延を「起きるもの」としてあらかじめ計画に組み込んでおくことが重要です。冬の厳しい気候や、世界的なイベントに伴う混雑は、日本の常識とは異なるレベルのトラブルを引き起こす可能性があります。しかし、正しい知識と準備があれば、それらを乗り越えることは十分に可能です。
まず、チケット予約の段階で、直通便の選択や十分な乗り継ぎ時間の確保といったリスクヘッジを行いましょう。そして、現地では「Viaggiatreno」や公式アプリといったデジタルツールを駆使し、常に最新の情報を手に入れる努力を怠らないでください。駅の喧騒の中でも冷静に状況を判断できる情報力こそが、あなたの移動を支える強固な盾となります。
万が一の遅延や運休に直面した際も、バスやタクシーといった代替手段をあらかじめリストアップしておけば、素早く次の行動に移ることができます。オリンピックという夢の舞台を楽しむために、移動のストレスを最小限に抑える準備を今から始めておきましょう。余裕を持ったスケジュールと万全の対策で、イタリアの素晴らしい冬とスポーツの感動を存分に味わってください。



