イタリアを代表するファッションとビジネスの街ミラノから、世界遺産ドロミテの真珠と称されるコルティナダンペッツォ。2026年の冬季オリンピックの共同開催地としても注目を集めるこの2つの都市は、イタリア観光において非常に人気のあるルートです。特に冬季スポーツを観戦しに行く方にとって、雪深い山岳地帯への移動は少し不安を感じるかもしれません。
ミラノからコルティナダンペッツォへの移動手段は、大きく分けてバス、鉄道、レンタカーの3種類があります。それぞれにメリットとデメリットがあり、旅の予算やスケジュール、荷物の多さによって最適な選択肢は異なります。この記事では、冬季スポーツ観戦を存分に楽しむために知っておきたい、スムーズで快適なアクセス方法を詳しくご紹介します。
北イタリアの美しい景色を楽しみながら、安全に目的地へたどり着くためのポイントをまとめました。初めてイタリアの山岳地帯を訪れる方でも迷わないよう、最新の情報を踏まえて解説していきます。旅の計画を立てる際の参考にしてください。
ミラノからコルティナダンペッツォへの移動手段でおすすめの選び方

ミラノからコルティナダンペッツォへの旅を計画する際、まず考えるべきなのは「効率」と「快適さ」のバランスです。コルティナダンペッツォは標高約1,200メートルに位置する山岳リゾートであり、ミラノ市内からは約400キロメートルほど離れています。移動時間は半日がかりになるため、移動手段の選択が旅の疲れを左右します。
最も楽に移動できる「直行バス」の魅力
ミラノからコルティナダンペッツォへ最もスムーズにアクセスしたいなら、乗り換えなしの直行バスが一番のおすすめです。特に大きなスーツケースやスキー、スノーボードなどの重い荷物を持っている冬季スポーツファンにとって、一度荷物を預ければ目的地まで運んでくれるバスは非常に心強い存在です。
直行バスの最大のメリットは、鉄道のような複雑な乗り換えの心配がない点にあります。イタリアの鉄道駅は広大で、特にミラノ中央駅のような主要ターミナルでは、重い荷物を持っての移動やホームの確認が大変なこともあります。バスであれば、指定の乗り場で乗車するだけで、コルティナの中心部にあるバスターミナルまで連れて行ってくれます。運行時間は季節によりますが、主要な会社は1日に数便を運行しており、利便性が高いのが特徴です。
また、バスの車窓から見える景色も楽しみの一つです。平原が続くミラノ周辺から、徐々に険しい岩山がそびえ立つドロミテの風景へと変わっていく様子は圧巻です。冬季は雪景色が美しく、移動時間そのものが観光の一部になります。車内にはWi-Fiやコンセントを備えた車両も多く、長時間の移動でも退屈せずに過ごすことができるでしょう。
費用を抑えたい場合の「格安バス」活用術
旅費をできるだけ節約して、その分を現地での観戦チケットやグルメに回したいという方には、格安バス会社の利用が適しています。代表的なのはヨーロッパ全土を網羅するFlixBus(フリックスバス)などです。早めに予約をすれば、他の移動手段よりも圧倒的に安くチケットを手に入れることが可能です。
格安バスを利用する際は、発着場所に注意が必要です。ミラノ中央駅前ではなく、少し離れたランプニャーノ(Lampugnano)バスターミナルなどから出発することが多いため、地下鉄での移動時間を含めて計画を立てる必要があります。また、直行便だけでなく、途中でヴェネツィア・メストレ駅などを経由する便もあるため、所要時間は事前にしっかりと確認しておきましょう。
安さの反面、座席の広さやサービスの質は高級バスに比べるとシンプルです。しかし、近年の格安バスは清潔で、空調も完備されているため、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。特に若者や一人旅、荷物が比較的コンパクトな方にとっては、有力な選択肢となるはずです。
鉄道派におすすめの「ヴェネツィア経由」ルート
「バスよりも電車の旅が好き」という方には、鉄道とバスを組み合わせるルートがおすすめです。実は、コルティナダンペッツォの町自体には現在鉄道が通っていません。そのため、鉄道を利用する場合は、最寄りの駅まで列車で行き、そこからバスに乗り換える必要があります。その中で最も一般的なのが、ヴェネツィア・メストレ駅を経由するルートです。
ミラノ中央駅からヴェネツィア・メストレ駅までは、イタリアが誇る高速鉄道フレッチャロッサ(Frecciarossa)やイタロ(Italo)が頻繁に運行しています。時速300キロ近いスピードで駆け抜けるため、移動時間は約2時間強と非常にスピーディーです。車内は広々としており、カフェ車両でコーヒーを楽しんだり、一等車でリラックスしたりと、快適な旅を約束してくれます。
メストレ駅に到着後は、駅前から出ているコルティナ・エクスプレスなどのシャトルバスに乗り換えます。このルートの利点は、鉄道の旅を楽しめることと、ヴェネツィア観光を少しだけ組み合わせることも可能な点です。ただし、重い荷物を持っての乗り換えが発生するため、移動のスムーズさでは直行バスに一歩譲ります。鉄道の定時性と高速移動のメリットを優先したい方におすすめのルートです。
移動手段を選ぶ際のチェックリスト
・荷物の多さ:多いなら直行バス、少ないなら鉄道+バスが快適です。
・予算:節約重視なら格安バス、快適性重視なら高速鉄道や高級バスを選びましょう。
・時間帯:早朝や深夜に移動したい場合は、バスの運行スケジュールを事前に確認してください。
直行バスサービスの詳細と比較

ミラノからコルティナダンペッツォへの移動で最も推奨される直行バスについて、代表的な運行会社とその特徴を深掘りしていきましょう。イタリアの長距離バスは予約制が基本であり、特にハイシーズンとなる冬季は早めの手配が欠かせません。ここでは、日本からの旅行者でも利用しやすい2つの主要サービスを比較します。
コルティナ・エクスプレス(Cortina Express)の特徴
ドロミテ地方を拠点とするコルティナ・エクスプレスは、このエリアの移動において最も信頼されているバス会社の一つです。ミラノとコルティナをダイレクトに結ぶ路線を運行しており、観光客の利用が非常に多いのが特徴です。運行スケジュールは季節によって変動しますが、冬季のスポーツシーズンには増便されることもあります。
このバスの利点は、乗降場所の分かりやすさです。ミラノ市内では主要な地下鉄駅に近い場所や、マルペンサ空港から発着する便もあります。車内は清潔で、大型の荷物も専用のトランクにしっかりと収納してくれます。事前予約は公式サイトから簡単に行うことができ、Eチケットをスマートフォンで提示するだけで乗車可能です。
料金は格安バスに比べるとやや高めに設定されていますが、その分、サービスの質や安心感があります。また、コルティナの町の中心部にあるバスターミナル(旧駅舎)に到着するため、そこから多くのホテルへ徒歩やタクシーですぐに移動できるのも魅力です。初めてのイタリア旅行や、語学に不安がある方にも自信を持っておすすめできる選択肢です。
フリックスバス(FlixBus)の賢い使い方
鮮やかな黄緑色の車体が目印のフリックスバスは、予算重視の旅行者にとって強い味方です。ミラノからコルティナまでの直行便、または1回の乗り換え便を提供しています。アプリが非常に使いやすく、リアルタイムでバスの現在地を確認できる機能があるため、遅延が発生した際も状況を把握しやすいのが大きなメリットです。
フリックスバスを賢く使うコツは、とにかく「早く予約すること」です。変動料金制を採用しているため、乗車日が近づくにつれて価格が上昇します。数ヶ月前から予約すれば、驚くほどの低価格で移動できることも珍しくありません。また、座席指定や追加の手荷物枠も有料で選べるため、自分のニーズに合わせてカスタマイズが可能です。
注意点としては、ミラノ側の出発地が「ランプニャーノ(Lampugnano)」という郊外のバスターミナルになることが多い点です。ミラノ中心部(ドゥオーモ周辺など)からは地下鉄1号線で20分ほどかかります。出発時間の間際に行くと乗り場を見つけるのに焦る可能性があるため、余裕を持って到着するようにしましょう。また、繁忙期は非常に混雑するため、荷物の管理には十分注意してください。
バス移動の所要時間と休憩について
ミラノからコルティナダンペッツォまでのバスの所要時間は、概ね5時間半から6時間程度です。道路状況や天候、経由地の数によって前後しますが、ほぼ半日を車内で過ごすことになります。長時間の移動になりますが、運転手は法令に基づいた休憩を挟むため、途中でサービスエリアに立ち寄ることが一般的です。
イタリアのサービスエリア「Autogrill(オートグリル)」などは、軽食やコーヒーの質が高く、ちょっとしたお土産を探すのにも楽しい場所です。休憩時間は15分から20分程度と短いことが多いので、バスから離れる際は必ず場所と車番を覚えておき、貴重品は常に持ち歩くようにしましょう。また、冬季は外気温が非常に低いため、休憩で外に出る際は上着を忘れないようにしてください。
バスの車内は暖房が効いていますが、窓際は冷え込むこともあります。膝掛けになるようなストールや、脱ぎ着しやすい重ね着を用意しておくと、車内での快適性がぐっと高まります。長距離移動を「ただの移動」ではなく「リラックスタイム」として捉え、お気に入りの音楽や動画を用意して楽しむのが賢い旅のスタイルです。
鉄道を利用するルートの魅力と注意点

イタリアの鉄道網は非常に発達しており、車窓から眺めるイタリアの田舎風景は格別です。コルティナダンペッツォへの直通列車はありませんが、鉄道をメインに据えた移動は、バスよりも足元が広く、自由度が高いというメリットがあります。ここでは、鉄道ファンやゆったりした移動を好む方に向けて、具体的なルートを解説します。
カラルツォ・ディ・カドーレ駅を経由する最短ルート
鉄道でコルティナダンペッツォに最も近づける駅は、カラルツォ・ディ・カドーレ(Calalzo di Cadore)駅です。ここからコルティナまでは、バスで約50分から1時間ほどです。かつてはこの区間を鉄道が走っていましたが、現在は廃線となり、その跡地はサイクリングロードやバス専用道として利用されています。
ミラノから向かう場合、まずはヴェネツィア・メストレ駅を目指し、そこで各駅停車(Regionale)に乗り換えて、カラルツォ・ディ・カドーレへ向かいます。このルートの最大の魅力は、カラルツォへ向かう路線の景色です。徐々に標高が上がり、険しい山々が迫ってくる景色は、まさにアルプスの鉄道旅といった趣があります。
ただし、乗り換え回数が多くなりがちなのが難点です。また、ローカル線の本数は限られているため、事前に時刻表を精査し、接続が良い便を選ぶ必要があります。大きな荷物がある場合は、乗り換え時の階段の上り下りなどが負担になる可能性があるため、駅のバリアフリー状況なども念頭に置いておくと良いでしょう。旅慣れた方や、ゆっくりと地域の風景を楽しみたい方に最適なルートです。
ボルツァーノ経由でドロミテを横断する絶景ルート
もし時間に余裕があり、移動そのものを壮大な観光にしたいのであれば、ボルツァーノ(Bolzano)を経由するルートを検討してみてください。ミラノからヴェローナを経由してボルツァーノまで鉄道で移動し、そこからバスでコルティナへ向かう方法です。このルートはドロミテ街道の西側から東側へ横断する形になり、世界屈指の絶景を楽しむことができます。
ボルツァーノは南チロル地方の中心都市で、イタリアとオーストリアの文化が混ざり合った独特の雰囲気を持つ美しい街です。ここで一泊して、アイスマン(ミイラ)で有名な考古学博物館を訪れたり、美味しいチロル料理を楽しんだりするのも素晴らしい経験になります。ボルツァーノからは、ドロミテの山々を越える路線バスが運行されています。
このルートの注意点は、所要時間が非常に長くなることです。バスの乗り継ぎも複雑になるため、1日で移動しきるのはかなり体力を消耗します。冬季は峠越えの道路が天候によって制限されることもあるため、スケジュールには十分な余裕が必要です。単なる移動手段としてではなく、ドロミテの核心部を巡る旅の一部として考えるのが正解です。
鉄道チケット予約のポイントと座席選び
イタリアの鉄道を利用する際は、早めの予約が「安さ」と「安心」の鍵となります。高速列車のフレッチャロッサやイタロは、乗車日の数ヶ月前から販売が開始され、早期割引チケット(Super Economyなど)を利用すれば通常料金の半額以下になることもあります。これらのチケットは変更・払い戻しが不可であることが多いため、予定をしっかり決めてから購入しましょう。
座席を選ぶ際は、荷物置き場の近くを指定することをおすすめします。車両の両端には大型スーツケース用のラックがありますが、冬季はスキー客などで混雑し、すぐに埋まってしまうことがあります。自分の座席から荷物が見える位置であれば、紛失や取り違えの心配も少なく、安心して過ごせます。また、2人以上の旅なら、テーブルを挟んで向かい合う4人掛けの席を選ぶと、会話や軽食を楽しみやすくなります。
また、イタリアの鉄道駅では、刻印(バリデーション)が必要なチケットがあることを忘れないでください。オンラインで購入したEチケットや、QRコード付きの高速列車チケットはそのまま乗車できますが、駅の窓口や自販機で購入した紙のローカル線チケットは、ホームにある緑色や黄色の刻印機に通す必要があります。これを忘れると検札時に罰金を科されることがあるので注意しましょう。
鉄道ルートの主な乗り継ぎパターン
①ミラノ → ヴェネツィア・メストレ(高速列車:約2時間15分)
②ヴェネツィア・メストレ → カラルツォ・ディ・カドーレ(各駅停車:約2時間30分)
③カラルツォ・ディ・カドーレ → コルティナダンペッツォ(路線バス:約1時間)
レンタカーやプライベート送迎の活用

自由な時間に、重い荷物を気にせず移動したいというグループ旅行や家族連れには、車の利用が非常に便利です。特に冬季スポーツを観戦する場合、複数の会場を回ったり、重い防寒具を持ち歩いたりするため、車があることのメリットは計り知れません。ここでは、自分で運転する場合とプロに任せる場合、それぞれのポイントを解説します。
レンタカーでドロミテを走る際の注意点
ミラノ市内やマルペンサ空港でレンタカーを借り、自らハンドルを握ってコルティナダンペッツォを目指すのは、最も自由度が高い方法です。高速道路A4号線からA27号線へと乗り継ぐルートが一般的で、所要時間は約4時間半から5時間程度です。イタリアの高速道路は走りやすく、標識も分かりやすいですが、山岳地帯に入るにつれて道幅が狭くなり、カーブが増えてくるため注意が必要です。
冬季にレンタカーを利用する場合、最も重要なのは冬用装備の確認です。イタリアの法律では、冬季の山岳路を走行する際にスタッドレスタイヤ(イタリア語でPneumatici invernali)の装着、またはチェーンの携行が義務付けられています。レンタカーを予約する際は、必ず冬用タイヤが装着されているか、チェーンが含まれているかを確認してください。雪道の運転に慣れていない場合は、無理をせず他の公共交通機関を検討することも大切です。
また、コルティナダンペッツォ市街地は交通規制(ZTL:進入禁止区域)が設定されている場所が多く、宿泊先のホテルに駐車スペースがあるかどうかを事前に確認しておくことが必須です。中心部は一方通行も多いため、カーナビゲーションやGoogleマップなどを活用し、最新の交通情報を確認しながら運転しましょう。駐車場代もリゾート価格で高めに設定されていることが多い点も考慮しておく必要があります。
プライベート送迎(タクシー・ハイヤー)の贅沢な選択
「予算には余裕があるけれど、雪道の運転は不安」「長旅の疲れを最小限にしたい」という方には、ミラノからコルティナまでのプライベート送迎サービスが最適です。専用のハイヤーが、ミラノのホテルや空港の到着ロビーまで迎えに来てくれ、目的地であるコルティナのホテルまでドア・トゥ・ドアで運んでくれます。
このサービスの最大のメリットは、移動時間を完全にプライベートなリラックスタイムにできる点です。プロのドライバーが天候や路面状況を判断して運転してくれるため、安全面での不安がありません。また、途中で美しいフォトスポットに立ち寄ってもらったり、スーパーマーケットに寄って飲み物を買ったりといったリクエストにも柔軟に応えてくれることが多いです。
料金は高額になりますが、4〜6人のグループで利用すれば、1人あたりの負担額を抑えることができます。特に大型のバンタイプを手配すれば、大量のスキー板やスノーボード、スーツケースも楽々積み込めます。冬季スポーツの大きな大会期間中は、周辺の交通が非常に混雑するため、ベテランのドライバーに任せることで、渋滞を回避したルートを選んでくれることも期待できます。
冬季の道路状況と運転のヒント
ドロミテ地方の冬は、時に激しい降雪に見舞われます。除雪体制は非常に整っていますが、それでも雪が降り続いている最中や直後の運転には細心の注意が必要です。特に朝晩は路面が凍結する「ブラックアイスバーン」が発生しやすく、見た目以上に滑りやすい箇所があります。車間距離を十分に取り、急なアクセルやブレーキを避けるのが基本です。
また、日照時間が短い冬は、午後4時を過ぎると急速に暗くなります。険しい山道での夜間走行は視界が悪く、精神的にも疲労するため、なるべく日の出ているうちに移動を完了させるスケジュールを組むことをおすすめします。ミラノを午前中に出発すれば、昼過ぎにはコルティナに到着し、明るいうちに現地の雰囲気を把握することができます。
もし運転中に雪が激しくなり、視界が悪くなった場合は、無理をせず安全な場所や近くの街のガソリンスタンドなどで天候の回復を待つ勇気も必要です。イタリアの山道には随所に避難所や休憩スペースが設けられているため、落ち着いて行動しましょう。安全にたどり着くことが、楽しい冬季スポーツ観戦の第一歩です。
イタリアでの運転には国際運転免許証が必要です。日本で事前に取得しておくのを忘れないようにしましょう。また、レンタカー利用時はクレジットカードが必須となるケースがほとんどです。
冬季スポーツ観戦時の移動で役立つ豆知識

コルティナダンペッツォを訪れる目的が冬季スポーツ観戦であれば、移動の際にもスポーツファンならではの備えが必要です。会場周辺の混雑や、極寒の環境での待ち時間など、知っておくと旅の質が向上するポイントがいくつかあります。ここでは、観戦旅行をよりスムーズにするための具体的なアドバイスをお伝えします。
大会期間中の特別シャトルバスをチェック
大きな大会が開催される期間中、コルティナダンペッツォ周辺では観戦客専用の臨時シャトルバスが運行されることがあります。通常の路線バスだけでは観戦会場への需要を賄いきれないため、主要な駐車場やバスターミナルから競技会場(トファーナ地区など)を結ぶルートが設定されます。これらは観戦チケットを持っていると無料で利用できる場合もあるため、事前に大会公式サイトで情報を収集しておきましょう。
ミラノから到着した際、まずは現地のバスターミナルにある観光案内所(Ufficio Turistico)に立ち寄ることをおすすめします。そこで最新のバス時刻表や、会場へのアクセスルートが記載されたマップを入手できます。インターネットの情報も有用ですが、現地の係員から得られる「今の交通状況」や「どのバスが一番空いているか」といった生の声は非常に役立ちます。言葉に不安があっても、英語が通じることが多いので安心してください。
また、大会期間中は町全体の交通量が増えるため、普段なら数分で着く場所でも大幅に時間がかかることがあります。競技の開始時間に遅れないよう、予定よりも1時間から2時間は早めに行動を開始するのが鉄則です。特に表彰式や人気種目が行われる日は、町中がお祭り騒ぎのような活気に包まれるため、移動そのものに時間がかかることを楽しむ余裕を持ちたいものです。
荷物対策:スキーバッグや防寒具の運び方
冬季スポーツ観戦の旅は、どうしても荷物が多くなりがちです。厚手のダウンジャケット、スノーブーツ、双眼鏡、あるいは自身で滑るためのスキー道具など。これらをミラノからコルティナまでどう運ぶかは重要なポイントです。バス移動の場合は前述の通りトランクに預けられますが、鉄道移動で乗り換えが多い場合は、なるべく荷物を一つにまとめる工夫が必要です。
一つの解決策として、手荷物配送サービスの利用があります。イタリア国内でも、ホテルからホテルへ荷物を配送してくれる民間のサービスが存在します。これを利用すれば、ミラノのホテルで重いスーツケースを預け、自分たちはリュックサック一つで身軽に鉄道の旅を楽しみ、コルティナのホテルで荷物を受け取ることができます。少しコストはかかりますが、乗り換えのストレスから解放されるメリットは大きいです。
また、現地での移動を考慮し、キャスター付きのバッグは雪道でも動かしやすい大きめのホイールが付いたものを選ぶか、背負えるタイプのダッフルバッグを選ぶのが賢明です。コルティナの町は石畳の場所もあり、雪が積もると小さなホイールのキャリーケースは非常に動かしにくくなります。目的地に到着してからホテルまでの「ラストワンマイル」をどう移動するかも、事前にシミュレーションしておきましょう。
到着後の市内交通:スノーバスの活用
コルティナダンペッツォに到着した後、町の中や近隣のゲレンデを移動するのに便利なのが「スノーバス(Ski Bus)」です。冬季限定で運行されており、スキーヤーだけでなく観光客や観戦客も利用できます。町を循環するラインがいくつかあり、主要なホテルやレストラン、リフト乗り場を網羅しています。
スノーバスを利用する際は、乗車券の購入方法を確認してください。タバッキ(Tabacchi)と呼ばれる売店や、バスターミナルの窓口で購入できるほか、最近ではスマートフォンアプリで決済できるシステムも導入されています。運転手から直接チケットを買える場合もありますが、お釣りがないように準備しておくのがマナーです。また、スキーパスを持っていると、特定の区間が無料になることも多いため、パスを購入予定の方はチェックを忘れずに。
冬の夜は冷え込みが厳しくなるため、レストランへ行く際などにスノーバスをうまく利用することで、体力を温存し風邪を引くリスクを減らすことができます。バスの待ち時間を考慮して、リアルタイムの運行情報が分かるアプリを入れておくと、寒い屋外で長時間待たずに済み、効率的に町を巡ることができます。ドロミテの夜景を楽しみながら、快適な足として活用しましょう。
ミラノからコルティナダンペッツォへの移動手段まとめ
ミラノからコルティナダンペッツォへの移動手段について、それぞれの特徴をご紹介してきました。最後に、旅のスタイルに合わせたおすすめの選び方を簡潔に振り返ります。
まず、最もおすすめなのは「直行バス」です。Cortina ExpressやFlixBusを利用すれば、乗り換えの不安や重い荷物の負担を最小限に抑えながら、確実かつリーズナブルに目的地へ到着できます。冬季スポーツ観戦を目的とする場合、移動で体力を使い果たさないことが重要ですので、このシンプルさは大きな魅力です。
鉄道の旅を楽しみたい方や、スピードを重視する方は、高速列車でヴェネツィア・メストレまで行き、そこからシャトルバスに乗り換えるルートを選びましょう。最新の列車で快適に移動でき、イタリアが誇る鉄道インフラを体験できます。ただし、乗り換えの手間があるため、荷物はなるべくコンパクトにまとめるのがコツです。
自由度とプライバシーを最優先し、かつ雪道走行に自信があるならレンタカー、贅沢に楽をしたいならプライベート送迎が選択肢に入ります。特にグループ旅行では、車の方が一人あたりのコストや利便性で勝ることもあります。いずれの場合も、冬季の装備と事前のルート確認が安全な旅の鍵となります。
どの手段を選ぶにしても、冬季のドロミテは世界中から観光客が集まる非常に人気のエリアです。チケットや車両の予約は、できる限り早めに行うことを強くおすすめします。しっかりと準備を整えて、ミラノの洗練された雰囲気からドロミテの雄大な自然へと移り変わる、素晴らしいイタリアの旅を楽しんできてください。冬季スポーツの熱い戦いが、あなたを待っています。
| 移動手段 | 所要時間 | 費用の目安 | 主なメリット |
|---|---|---|---|
| 直行バス | 約5.5〜6時間 | 30〜60ユーロ | 乗り換えなし、荷物預けが楽 |
| 鉄道+バス | 約5〜6時間 | 50〜100ユーロ | 高速列車の快適性、景色が良い |
| レンタカー | 約4.5〜5時間 | 100ユーロ〜 + 燃料代 | 完全な自由、荷物制限なし |
| プライベート送迎 | 約4.5時間 | 500ユーロ〜 | 最高級の快適性と安全性 |


